リフォームの流れ PR

リフォーム依頼先決定のポイントは?
値引き交渉はした方がいい?

ここでの内容

・リフォームの依頼先は価格が適正か、提案が魅力的か、そして何より担当者が信頼出来そうかで選びましょう。

・過度な値引きは手抜き工事や安い材料使用の原因になります。

価格の説明に納得できれば、半端な金額分を値引きしてもらうぐらいが賢明です。

リフォーム依頼先決定のポイント

見積もりも出揃い、いよいよ依頼先を決定するわけですが、依頼先を決定するポイントとはどのような点でしょうか。

価格

まずリフォームには予算がありますので、価格が最も重要な要素になります。

各社の見積もりを精査して、内容を比較していきましょう。

見積書の内容の見方については、

リフォーム見積もりの注意点、見積書の例からポイントを解説

をご覧ください。

他社の見積書をそのまま見せるのはマナー違反ですので、業者の目の前ではなく、あとで項目ごとにじっくりと確認するようにしましょう。

各社の見積を見比べて、基本的には総額で検討し、また個々の項目(リフォーム箇所ごとの材料・設備や工賃)についても比較します。

しかし単純に見積もりが一番安いところに依頼した方がいいか、というと一概にそうとは言えません。

もちろん価格は大きな決定要素であり、価格が安いに越したことはありません。

しかしリフォームは普通の買い物と違って同じものの価格を競う訳ではなく、工事をしてオリジナルな住居を作り上げる訳ですから、理想の住居を完成させるための設計、材料、仕上がりなど他の要素の方が重要です。

工賃についてはベテランで経験があり、腕がいい職人さんでしたらその分当然工賃は高くなりますが、仕上がりを考えたら高くてもそちらの方を選びたいですよね。

そのような職人さんでしたら日当は高くても仕事が早いので、工期が短くなり逆にトータルでは安くなる場合もありますので、依頼する際にはぜひベテランの職人さんをお願いするのがいいでしょう。

材料や設備についても、デザインや機能など以外にも、高くても耐久性があり、長持ちするものを勧められれば、そちらの方がいい場合もあります。

ただ価格で考えなければいけないことは、相見積もりを取った場合に、会社の業態の違いにより3~4割も高かったり、時には2倍近くする場合です。

(業態により価格に差が出る理由は「リフォーム費用の内訳は?差が出る理由を分かりやすく説明」のページをご参照ください。)

価格は関係なしにとにかく名前を知っている大手の会社に頼んだ方が安心、という方はそれでもいいですが、知名度にこだわらない場合は、まず高すぎて予算オーバーになった会社は候補から外しましょう。

価格はまず予算内に収まるかを確認して、業態違いで価格帯が全く違う会社は除き、残りの同じような価格帯の会社で、他の点を比較して決定していきます。

提案が魅力的か

こちらからのリフォームの希望に対して、あちらから提案の内容を検討します。

  • 好みにあったデザイン
  • 機能的に優れた設備や間取り
  • 耐久性の高い材料
  • 価格を安くするための工夫
  • 将来も考えた施工

など提案が魅力的に感じるかで、こちらの要望の理解度や好みと合っているかを判断しましょう。

担当者が信頼出来そうか

リフォームは壊してみないと内部が分からないこともあり、仕上がりや予算、スケジュールなどについて、途中で予定通りにいかなくなることがよくあります。

そういう時は依頼先のリフォーム会社と相談して、問題解決の方法や変更内容を一緒に決めていかないといけません。

またリフォームが終わってからも、アフターメンテナンスなどで長年の付き合いになりますので、担当者が信頼できるかどうかは一番重要な要素になります

ただ信頼できるかどうかを評価するのは、なかなか難しいと思います。

担当者の見た目やあいさつ、言葉使いも含めた印象や、資材やリフォームの工程、スケジュールなどについて、リフォームや建築の専門用語は分わかりにくいので、分かりやすいように丁寧に説明してもらえるかも大事ですが、一番重要なのは説明に説得力があるかどうかだと思います。

最初に業者の方から提案内容、材料、見積もり、工程などに関する説明があると思いますが、評価しやすいのはその見積もりや工程などの内容に関する質問に対しての回答だと思います

質問は別に専門的なことでなくてもよく、見積もりや工程表で分からない点、気になる点は多数あると思いますので、ささいなことでも質問してみて、ちゃんと納得できるような説明がしてもらえるかが重要です。

意味が分からない言葉や工程、事前に調べた費用の概算と比べて高い場合その理由、他社の見積もりとの比較で価格が高い項目(設備や工賃)はその理由、使う材料や工期の違いの理由を質問してみます。

まずこちらの理解度を確認し、分かるような説明をしてくれるかが重要です。

リフォームは会社だけで行うものではなく、施主との協力が不可欠ですので、施主側は素人なので分からなくても大丈夫というような態度が感じられたら、その会社は止めた方がいいです。

また価格が他社より高かったり、工期が長かったりという不利な点があっても、

・高くても長持ちするいい材料を使用した方がいい

・この工事を丁寧にやるとどうしてもこの日数かかる

と言った施主のことを考えた説明や

・このメーカーの設備だとあまり扱いがないので他社の仕入れより高くなる

などという自社に不利なことでも納得できる提案の説明をしてくれたり、正直に自社の実情を話してくれる誠実な会社なら大丈夫です。

逆に不利な点をあまり説明せずにごまかそうとしたり、またこれも多いのですが、こちらの要望よりも自社の都合を優先したりなど、説明が納得できないものでしたら、止めた方がいいでしょう。

出来るだけ多くの質問をして、評価していきましょう。

リフォームでの価格交渉の考え方

上記のような点で依頼先を選びますので、価格だけで決めることにはならないのですが、決めた業者での価格が少しでも下がればうれしいと思いますので、ある程度の値下げ交渉はした方がいいと思います。

依頼したい会社の見積書と他社の見積の同じ材料・設備や同じ工事の価格を比較してみた時に、他社より値段が高い項目がありそのために総額が高くなっている場合は、値段が下がらないか検討してもらってもいいと思います。

また工事費用に関しては、外注工事に関しては値引きが聞きにくいですが、自社施工(自社の職人さんによる工事)の工事箇所に関しては、自社の利益を下げることはできますので、値引きがきく可能性が高いです。

気に入った会社の価格がどうしても他社より高い場合は、自社施工の工事がどこか聞いて、そこの価格が下がらないか依頼してみてもいいでしょう。

過度な値引き交渉は避ける

ただ無理して値下げさせると、よくないこともあります。

他社と競合させて値引きさせたりすると、仕事を取るために安い見積もりで無理に仕事を取り、その分一般の人には分からないところで材料を安くする場合もあります。

また外注の工事費を不当に安くされれば、下請けは工期を短くするためにどうしても丁寧な作業ができず、どうしても手抜き工事になってしまう、という例もあります。

無理に競わせて値下げさせると、裏ではそういうこともありますので、注意しましょう。

見積もりの材料や工賃についてちゃんとした理由でこれだけかかるので、値引きをあまりしない、という会社の方が、最初からまともな見積もりを出してきているということで信用できるのではないでしょうか。

競合しているからといって大きな値下げをしてくる会社は、材料や資材を安いものにする、工事の方法を簡単にして工賃を減らすなどのちゃんとした説明がなければ、最初から値引き分の価格を載せておいて、値引きを大きく見せようとしている可能性があります。

なかなか専門的な知識のない一般の人では信用できるかが分かりにくいところだと思いますが、いろいろ不明な点を質問していく中で、ちゃんと理屈が通っているか、つじつまが合っているか、ごまかそうとする感じがないか、などに気を付けてみるといいと思います。

納得できる説明と、金額の半端があればそれを引いてもらうぐらいの値引きをするのが、一番まともな会社だと思われますので、合計から半端の額ぐらい値引きしてもらえればよしとしましょう。

依頼先が決まったら

見積もりの検討が終わり、リフォームを依頼する会社が決まったら、その会社だけでなく、残りの会社も結果を気にしていると思いますので、早めに断りの連絡を入れましょう。

現地調査から見積もり作成という手間もかけさせていますので、他社の提案の方がこういう風によかったなど具体的に選んだポイントを教えてあげれば、その会社の今後の為にもなっていいと思います。

依頼先が決まったら、次は契約書を取り交わしましょう。

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