リフォームの事前準備
意見をまとめる
今回リフォームを思い立たれたのは、何かしら変更したい点や不具合があったからだと思います。
最初のきっかけはそうでも、リフォームのことを色々考えたり、リフォーム会社の方から提案を受けたりして、やりたいところが増えてくることがよくあります。
しかしそれは悪いことではなく、リフォームはまとめてやった方が得になる場合が多いのです。
しかしもちろん予算は限られているでしょう。
ですので最初のきっかけを元に、どこまでいくらでやるのか、事前に皆さんで話し合って、意見をまとめておくことが大切です。
リビング等みんなが使うスペースは、みんなで意見を出し合った方がいろんな意見が出ていいでしょう。
屋根や外壁だったらお父さん、キッチンだったらよく使うお母さんなど、メインで意見を出す人が決まっている場所もあるかもしれません。
しかし決める人も不安だったり、考えつかないこともあると思いますので、みんなで希望を出し合って、後悔しないようにしましょう。
またその時話し合った内容を書いてまとめておきましょう。
あとでリフォーム会社に依頼して打ち合わせをする際、要望を正確に伝える必要がありますし、依頼する側の意見がまとまっていないと話が進まないことになります。
内容としては、下記のようなことを決めておく必要があります。
リフォームする場所
キッチン、バスルーム、トイレ、リビング、外壁、屋根など今回リフォームする場所をはっきりさせておきましょう。
場所の中でもキッチンだったらシステムキッチンのみ、外壁は塗り直しのみなど、どの部分かまで決めておいた方がいいでしょう。
ついでにリフォームしたい箇所がどんどん出てくることがあると思いますので、今回絶対にリフォームする場所(修理が必要、今回のリフォームのきっかけになった不満の場所等)、できれば今回リフォームしたい場所(いくつもあれば順位付け)をまとめておくといいでしょう。
リフォームの程度
上記のリフォームの場所をどの程度までリフォームするか、決めておきましょう。
修復して現状をキープするのか、同等の設備に置き換えるのか、もっといいものにするのか決めておきます。
実際のリフォーム会社との話し合いでは、当然のことながら「機能がいいもの=その分費用も高いもの」を勧められがちです。
元々どこまでやりたかったのかをまとめておいて、話し合いの時でも見直してみるといいでしょう。
リフォームの予算
リフォームで一番ネックになるのが、予算だと思います。
まずはリフォーム費用の目安を付けましょう。
おおよそいくらなのかを相場を把握しておきます。
実際は付属する工事の費用や、大規模なリフォームでは仮住まいの費用なども発生しますので、費用の上限を決めておくといいでしょう。
リフォームのイメージ
どのようなリフォームにしたいかというイメージを言葉で説明するのは難しく、みんなで意見をまとめるのも、依頼時に伝えるのも大変です。
和風か洋風かぐらいなら説明できるかもしれませんが、それ以上は難しい場合もあるので、インターネットやリフォーム会社のカタログ等の写真から、感じが似ているものを選んでおくと、イメージが伝わやすいと思います。
もし見かけた家の外装がよかったり、知り合いの家の内装が良かったりしたら、写真を撮らせてもらうのもいいかもしれません。
全く一緒にすると言うと嫌がられるかもしれないので、参考にして同じような雰囲気で、と言うといいと思います。
リフォームの設備・資材
人の紹介、チラシや実際にメーカーのショールームで見て気に入った設備や塗料等があれば、メーカーに希望を伝えましょう。規格まで分かれば、尚いいです。
特に塗料は違いが一見違いが分からないのですが、材質によって耐用年数が変わってきますので、希望があれば指定した方がよいです。
それに対して会社からも同等品の提案があるかもしれませんが、最初の希望があれば、それを基準にして検討しやすくなるでしょう。
その他、いつまでに工事を終わらせて欲しい等工期の希望等あれば、伝えておくのがいいでしょう。
将来のことまで考えて
また上記のことを検討する際は、くれぐれも将来のことまで考えて検討するようにしてください。
せっかくリフォームしても、同じところで数年後またリフォームが必要になれば、その分コストは割高になってしまいます。
子供の成長に合わせた子供部屋や、高齢者対策のバリアフリー化など、将来のことまで考えて、まとめて行えるものは検討しておいた方がいいと思います。
上記のことを事前に決めておけば、リフォーム会社に依頼する時の打ち合わせはスムーズにいくと思います。
このような表にまとめておくといいと思います。事前チェックシート
何度も考え直す
以上、事前に検討する内容をまとめましたが、リフォーム会社との打ち合わせを行うといろいろ想定外の、考えつかなかった内容が出てくると思います。
希望の箇所だけではなくて、予定外のところも工事が必要になったり(設備だけでなく、床材など)、予定外のついでのリフォームの提案を受けたりして、予算オーバーしてしまうこともあります。
そのような場合は、事前に決めたことを絶対守る必要はないと思いますが、じっくり決めた事前の基準から外れて大丈夫かも迷うでしょうから、一度保留して、冷静になって検討しなおすのがいいと思います。
リフォーム会社も2、3社見積もりを取るのが普通ですので、受けた提案の内容をもう1社に確認してみたり、インターネットで情報を確認したり、詳しい知人に聞いてみたりして、家族みんなの希望や予算を見直してみるのもいいと思います。
リフォーム会社に何度か足を運んでもらうことになるかもしれませんが、安い買い物でもないので、慎重に検討してみて下さい。
事前準備が終わったら、次はリフォーム業者を探しましょう。