東京都はマンション比率が高く、建物が密集し、人件費や諸経費が全国平均より高いため、リフォーム計画には”地域特有の知識”が欠かせません。
この記事では、相場・トラブル・失敗例・業者選び・相見積もりのコツを網羅的に解説します。
東京都のリフォーム相場|平均支出は430万円

東京都を含む都市部の平均支出額
東京都を含む都市部のリフォーム実施者の平均支出は約430万円で、全国平均より高い水準です。
注目すべきは予算と実際の支出の差。当初予算平均は約290万円ですが、実際は約430万円と約140万円も上振れしています。
予算超過の主な理由
- 想定外の追加工事(配管劣化、下地補修)
- 見積もり未記載の諸費用
- 工事中のグレードアップ
- 東京都特有のマンション規約対応費用
東京都でリフォームを計画する際は、この金額差を念頭に置き、予算の20~30%程度の余裕を持たせることが重要です。
部位別の費用相場(東京都)
東京都では以下の「全国相場の上限」に近づきやすくなります。
水まわりリフォーム
キッチン
- シンプル交換のみ:60~90万円
- 中グレード+内装工事:100~130万円
- 対面キッチンへの変更:150~200万円
- アイランドキッチン:200~300万円
浴室
- 1616サイズ交換:90~120万円
- 1620サイズ交換:110~150万円
- 在来工法→ユニットバス:150~200万円
- 浴室拡張工事:200万円~
トイレ
- 便器のみ交換:15~25万円
- 便器+内装工事:30~40万円
- タンクレス+内装+手洗い設置:50~70万円
洗面所
- 洗面化粧台交換のみ:20~35万円
- 洗面化粧台+内装工事:30~50万円
水まわり4点セット(キッチン・浴室・トイレ・洗面)
- 目安:250~300万円
外装リフォーム
外壁塗装
- 2階建て標準:90~160万円
- カバー工法・張り替え:170~420万円
屋根
- 塗装:70~80万円
- カバー工法:120~220万円
- 葺き替え:200~350万円
交通量の多い東京都では、排気ガスや紫外線の影響で外壁や屋根の劣化が早く、費用が膨らみやすい傾向があります。
全面リフォーム・リノベーション
戸建て
- 部分的な全面リフォーム:600~1,000万円
- スケルトンリフォーム:1,000~2,000万円
マンション(専有部)
- 部分リノベーション:500~800万円
- フルリノベーション:600~1,000万円
- スケルトンリノベーション:800~1,500万円
東京都のフルリフォーム事例では、中心価格帯が750~1,000万円(全体の13.2%)となっています。
建物種別では、一戸建ては1,000~1,250万円、マンションは500~750万円が目安です。
エリア別の相場傾向
23区(特に城南・城西)
- 相場:最も高い
- 例:渋谷区・目黒区・世田谷区は人気エリアで施工の予約が取りづらい
- 職人の日当も高く、全国平均の120~130%程度
23区東側(足立区・江戸川区など)
- 相場:比較的安定
- 大規模マンションが多く、施工経験のある業者が豊富
- 城南エリアより10~15%程度安い傾向
多摩エリア
- 相場:やや落ち着く
- ただし戸建ての築古木造が多く、耐震補強などの追加工事が発生しやすい
- 23区より10~20%程度安いが、追加工事で結局同等になることも
相場が高くなる理由
- 人件費が全国平均より20~30%高い
- 材料配送コスト増
- マンション特有費用(申請・養生)
- 職人不足による単価上昇
「予算300万円で考えていたのに、気づいたら450万円になった…」という相談は珍しくありません。
東京都で多いリフォームトラブルと対策

東京都消費生活総合センターには毎年多くのリフォーム相談が寄せられており、年間1,584件に上ります。
ここでは、東京都で特に多いトラブルとその対策を解説します。
契約後の追加請求トラブル
東京都で最も多い相談内容が「工事・建築・加工」分野の契約後の追加請求です。
よくあるケース
- 見積書に「撤去費」「下地補修」「搬入費」が明記されておらず、最終的に20~30万円の追加
- 「一式」という曖昧な表記で、工事内容が不明確
- 口頭での説明のみで書面に残していない
対策
- 見積書は項目ごとに分かれているか確認
- 「一式」表記が多い業者は要注意
- 追加費用が発生する可能性とその条件を事前に確認
- すべての合意内容を書面に残す
工期遅延が起こりやすい背景
東京都では以下の理由で工期が遅れやすい傾向があります。
東京都特有の事情
- 道路が狭く、搬入時間や作業時間が限られる
- 職人のスケジュールが埋まりやすく、急な変更が難しい
- マンションでは工事時間が10~17時に限定されることが多い
- 土日工事不可の物件も多く、実働日数が少ない
実際の事例 「予定では3週間と言われたが、職人の都合と管理組合の制限で結局2ヶ月かかった」(世田谷区・マンションリフォーム)
対策
- 工期に余裕を持たせる(予定の1.3~1.5倍を想定)
- 契約書に工期と遅延時の対応を明記
- マンションの場合、管理規約を事前に確認
近隣トラブル(騒音・共用部対応)
東京都では建物が密集しているため、騒音・ホコリ・挨拶不足が大きなトラブルに発展しがちです。
良い業者が必ず行うこと
- 工事前の近隣挨拶(業者が代行)
- 適切な養生(廊下、エレベーター、共用部)
- 騒音時間の調整と配慮
- 工事車両の駐車マナー
東京都の高評価口コミでは、「挨拶がしっかりしていた」「気配りがあった」という声が多く、近隣対応の重要性が浮き彫りになっています。
マンション規約違反による工事ストップ
東京都のマンションでは、「申請忘れ」で工事が止まることが多発しています。
主な規約内容
- 二重床でない浴室はNG
- 遮音等級L-45以上の床材が必須
- 工事時間は10~17時のみ(土日不可も多い)
- 玄関ドア・サッシは共用部扱いで勝手に交換不可
実際の失敗例 「床材の遮音等級を確認せずに工事開始。管理組合から指摘され、床材をすべて張り替えることに。追加費用50万円が発生」(江東区・マンション)
対策
- 業者がマンション規約に詳しいか確認
- 管理組合への申請を業者が代行してくれるか確認
- 工事前に必ず規約をチェック
悪質業者の手口
東京都消費生活総合センターが特に警告しているのが、「点検をきっかけとした屋根修理」です。
相談件数:639件(前年度比約1.5倍)
- 60歳以上が7割超
- 契約金額100万円以上が半数近く
典型的な手口
- 「無料点検」で訪問
- 屋根に上り、わざと瓦を割る
- 「今すぐ修理しないと雨漏りする」と不安を煽る
- 「今日決めてくれたら値引き」と契約を急かす
- 高額な契約をさせる
その他の悪質手口
- 「基本料金500円~」で呼び、数十万円の追加請求(トイレ詰まり等)
- 「保険で無料になる」と嘘をつく
- 契約後に連絡が取れなくなる
対策
- 訪問販売は基本的に断る
- 契約を急かす業者は避ける
- 複数社から見積もりを取る
- クーリング・オフ制度を知っておく
よくある失敗例と後悔ランキング|東京都のリフォーム

実際にリフォームした方の後悔事例から学び、同じ失敗を避けましょう。
第1位:収納不足で物があふれた
失敗例 「リビングを広く見せるために収納を削った結果、物があふれて片付かず、逆に生活感が目立つようになった」
対策
- リフォーム前に収納する物の量を把握
- 壁面収納や床下収納など、デッドスペースを活用
- 見せる収納と隠す収納をバランスよく配置
第2位:コンセントの位置・数が不適切
失敗例 「新しい家具を配置したらコンセントが遠く、延長コードだらけに」 「キッチンカウンターにコンセントを付け忘れ、調理家電が使えない」
対策
- 家具・家電の配置を事前にシミュレーション
- 各部屋に必要なコンセント数をリストアップ
- 床埋め込みコンセントも検討
第3位:動線が悪く使いにくい
失敗例 「対面キッチンにしたら冷蔵庫までの距離が遠くなり、調理効率が悪化」 「浴室を広げたら洗面所が狭くなり、朝の身支度が不便に」
対策
- ワークトライアングル(シンク・コンロ・冷蔵庫の距離)を意識
- 実際の生活動線をシミュレーション
- 家族全員の動線を考慮
第4位:機能性を犠牲にしてデザイン優先
失敗例 「アイランドキッチンは開放的だが、調理中が丸見えで片付けが追いつかない」 「大理石のワークトップはおしゃれだが、手入れが大変で傷だらけに」
対策
- デザインと機能性のバランスを重視
- ショールームで実物を確認
- メンテナンス性も考慮
第5位:採光・通風を考慮せず間取り変更
失敗例 「間仕切りを設置したら窓が少なくなり、部屋が暗く湿気がこもるように」 「東側に寝室を作ったら朝日で安眠できなくなった」
対策
- 窓の位置・方角を考慮
- 時間ごとの光の動きをシミュレーション
- 換気経路を確保
失敗しないリフォーム業者の選び方|8つのチェックポイント
① 建設業許可・建築士事務所登録を確認
確認すべき資格・許可
- 建設業許可(500万円以上の工事に必須)
- 建築士事務所登録
- 一級建築士、一級建築施工管理技士の在籍
確認方法
- ホームページで資格者一覧をチェック
- 見積もり時に担当者の資格を確認
- 東京都の建設業許可業者検索システムで照会可能
② 東京都・自社エリアでの施工実績が豊富
重要ポイント
- 東京都特有の建物(狭小住宅、築古木造、高層マンション)の施工経験
- 自分が住むエリア(23区、多摩など)での実績
- マンション規約対応の経験
確認方法
- 施工事例を見せてもらう
- 近隣での施工実績を聞く
- 同じマンション内での工事経験があるか確認
③ 保証内容とアフターフォロー体制
確認すべき保証内容
- 工事保証の期間(最低2年以上が目安)
- 保証対象となる範囲
- 定期点検の有無
- 緊急時の連絡体制
良い業者の例
- 「工事後1年、3年、5年の無料点検あり」
- 「24時間緊急連絡先を用意」
- 「瑕疵保険に加入している」
④ 見積書の詳細さと透明性
良い見積書の条件
- 工事項目が細かく分かれている
- 使用する材料のメーカー・品番が明記
- 数量・単価が明確
- 諸経費の内訳が説明されている
注意すべき見積書
- 「一式」表記が多い
- 工事範囲が曖昧
- 追加費用の説明がない
⑤ 現地調査の丁寧さ
良い業者の現地調査
- 最低でも30分以上かける
- 図面を確認しながら説明
- マンションの場合は管理規約も確認
- 写真や採寸を細かく行う
- 追加工事の可能性を正直に伝える
注意すべき業者
- 10分程度で終わる
- 採寸や写真撮影をほとんどしない
- すぐに金額を出す
⑥ コミュニケーション能力と提案力
良い担当者の特徴
- 質問に対して分かりやすく説明
- メリットだけでなくデメリットも伝える
- 予算内で最適なプランを提案
- レスポンスが早い(24時間以内に返信)
実際の口コミ 「非常にレスポンスが早く、リフォーム中に想定外のことが分かった際もすぐに連絡をくれ、代替の提案をいただきました」
⑦ 自社施工か下請けか
自社施工のメリット
- 品質管理がしやすい
- コストが抑えられる
- 責任の所在が明確
下請け構造のリスク
- 中間マージンで費用が高くなる
- 現場管理が行き届かないことがある
- トラブル時の責任の所在が曖昧
確認方法
- 「自社の職人が施工するのか」と直接聞く
- 工事中に現場監督が来る頻度を確認
⑧ 口コミ・評判の確認
確認すべき情報源
- Googleマップの口コミ(評価4.0以上が目安)
- ホームプロなどの紹介サイトのレビュー
- 知人・近隣の評判
口コミチェックポイント
- 具体的なエピソードが書かれているか
- 良い点と悪い点が両方あるか(バランスの取れた口コミは信頼性が高い)
- 最近の口コミがあるか(古い情報は参考にならない)
東京都で信頼できる業者を効率的に見つける方法

ここまで、東京都のリフォーム相場や業者選びのポイントを解説してきましたが、「自分で複数社を探して比較するのは大変…」と感じた方も多いのではないでしょうか。
東京都には13,553社ものリフォーム事業者があり、その中から信頼できる業者を見つけるのは容易ではありません。
そんな時に便利なのがリフォーム会社紹介サービスで、東京都でリフォーム業者を探す場合は、見積もりの比較が無料でできる「ホームプロ」が便利です。
ホームプロの特徴
ホームプロは日本で最初のリフォーム会社紹介サイトで、利用者数や成約件数でNo.1の実績があります。
東京都でのメリット
- 東京都の加盟会社多数、最大8社比較可能
- 匿名スタート、断りもボタン1つで気軽
- 施工実績・口コミ豊富で事前確認可能
- 工事完成まで無料保証付き
- 厳しい審査クリアの1,200社から選べる
「とりあえず相場を知りたい」段階でも利用でき、紹介業者に必ず依頼する必要はありません。
東京都のリフォーム|実際の口コミから学ぶ

東京都のリフォームに関する口コミは、対応の丁寧さや仕上がりへの満足といった高評価が多い一方で、一部の事業者では対応や価格に不満を示す声も見られます。
良い口コミ
対応の早さ 「非常にレスポンスが早く、想定外のことが分かった際もすぐ連絡をくれ、代替提案をいただきました」
提案力 「クローゼットのれかに対し、ロールスクリーンの提案で大きなコストダウンに繋がった」
「こちらの漠然とした希望にも的確な提案をいただき、想像以上の仕上がりに」
施工の質 「お値段以上の施工をして頂き感謝。プロフェッショナルな職人様でした」
「初めてのリフォームでしたが想像超える仕上がり。担当の方が親身にご対応頂けた」
悪い口コミの傾向
- 「工期が予定より大幅に遅れた」
- 「説明が不十分で、後から追加請求された」
- 「担当者からの連絡が遅く、不安だった」
- 「見積もり時と違う材料が使われていた」
- 「アフターフォローがない」
東京都は職人不足もあり、対応が追いつかない業者も存在します。事前のクチコミ確認とレビュー数のチェックが重要です。
口コミから読み取れる特徴
- 対応の速さ・コミュニケーションが評価左右
- 提案力と仕上がりが満足度の決め手
- 価格の納得感が評価の分かれ目
東京都で失敗しない相見積もりの取り方
3~4社が適切な理由
- 1~2社:比較不十分
- 5社以上:管理が大変
- 3~4社:適正価格把握、比較容易、管理可能
と言えます。
見積書比較のチェックポイント
見積もりでは、下記のようなことをチェックしましょう。
工事項目の詳細度
良い例:キッチン撤去費8万円、本体70万円、設置工事15万円…
悪い例:キッチン工事一式120万円
確認すべき項目
- 使用材料のメーカー・品番
- 追加費用発生条件
- 工期の根拠
- マンション特有費用(養生・申請)
「安いだけ」で選んだ失敗例
- 養生不足でマンション管理組合からクレーム
- 職人不足で工期2倍、仮住まい費用増
- 低グレード材料で3年後再工事
選ぶべきポイント:価格だけでなく説明の丁寧さ、施工体制、アフター体制
東京都の気候・建物特性とリフォーム注意点

東京都でのリフォームの注意点は、以下のようなことがあります。
気候特性
- 湿気対策:夏の高温多湿でカビ発生→換気強化重要
- 断熱性能:冬の冷え込み→窓断熱・内窓需要多い
- 防音対策:交通量多く近隣距離近い→防音リフォーム増加
- 外壁劣化:排気ガス・紫外線で劣化加速→10~15年ごとメンテナンス
建物特性
- 狭小住宅:収納改善・間取り変更需要高い
- 築古木造:耐震補強必須、追加工事発生しやすい
- マンション:管理規約厳格、工事時間10~17時、共用部申請必要
東京都のリフォーム補助金【2025年度版】
東京都ではリフォームに補助金が使えることがあります。
検討する際はお住まいの区や市、もしくはリフォーム業者に問い合わせてみましょう。
主な補助制度
- 断熱改修:窓・壁・床・天井
- 太陽光発電設備:パネル・蓄電池
- 省エネ設備:高効率給湯器・LED・エアコン
- バリアフリー化:手すり・段差解消
- 耐震改修:診断・補強工事(最大100万円程度)
注意点
- 年度ごとに内容変更
- 予算達成で締切
- 工事着工前申請必須
リフォームの流れ|ステップ解説

大まかなリフォームの流れをまとめました。
ステップ1:相談・現地調査(1~2週間)
複数社に相談、図面・管理規約準備
ステップ2:プラン提案・見積もり(1~2週間)
見積書細かく確認、追加費用可能性確認
ステップ3:契約(1日)
契約書内容確認、工期遅延時対応確認
ステップ4:着工準備(1~2週間)
管理組合申請、近隣挨拶
ステップ5:工事
- トイレ:1~2日
- キッチン:3~5日
- 浴室:4~7日
- 水まわり4点:2~3週間
- フルリノベ:2~3ヶ月
ステップ6:完成・引き渡し(1日)
仕上がり細かくチェック、保証書受取
よくある質問(FAQ)
よくある質問をまとめました。
Q1. リフォームローンとは? A. リフォーム専用融資。金利は住宅ローンより高めだが無担保利用可能。
Q2. 工事中も住み続けられる? A. 部分工事は可能。フルリノベは仮住まい必要。
Q3. 近隣挨拶は誰がする? A. 基本的に業者代行。施主も一緒が望ましい。
Q4. 追加工事が発生するのは? A. 解体後の下地・配管劣化発見時、仕様変更時。予算20~30%余裕を。
まとめ|東京都で後悔しないリフォームのために
ポイントをおさらいすると、下記のようになります。
- 相場:平均430万円、予算20~30%余裕を持つ
- トラブル防止:見積書詳細確認、マンション規約チェック
- 業者選び:3~4社相見積、説明の丁寧さ・レスポンス重視
- 東京都特有注意点:マンション規約対応、工事時間制限、追加工事可能性
- 効率的探し方:ホームプロなど紹介サービス活用
東京都では建物特性や管理規約が複雑なため、”情報収集の徹底”と”比較の質”がリフォーム成功の鍵です。この記事のポイントを押さえて、満足のいくリフォームを実現してください。

